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2025年5月31日 ー 株式会社河合楽器製作所 中期経営計画についての意見交換

約3分

Hibiki Path Advisors (「Hibiki」及び「私ども」)の代表CIOの清水雄也です。本日は久々、4月10日コメント以来のKAWAI(株式会社河合楽器製作所、以降「KAWAI」及び「当社」)のコメントをさせていただきます。

KAWAIが今回当社中期経営計画「十年の計」と決算発表を行い、前半(特に最初の3年)はしゃがんで足腰を鍛える期間となっていますが、その中長期の成長を目指す姿勢とその定量目標は私ども高く評価をさせていただきました。

5月29日、私どもは、株主として、中期計画及び決算発表後、当社本社に改めて直接お伺いし、当社の極めて野心的な計画(下掲)の本質につき経営幹部の皆さまと、ひざ詰めで1時間半にわたり意見交換をさせていただきました。

(出所:当社中期経営計画説明資料)

清水の個人的な主観になってしまいますが、今回の意見交換を経て、当社の中期計画には私どもが当初感じた以上に精緻なプランニングに基づく合理性があると強く感じることが出来ました。

私どもの別の主要投資先である日本高純度化学株式会社(「JPC」)の中期計画では、残念ながら、具体的な事業から得られる利益及びROE(投資有価証券売却益を含めないベース)での明示がない状態で、不甲斐ない経営陣に対して私どもとして3年連続の株主提案に踏み切っております(JPCへの株主提案の説明に関してはこちらをご覧ください)。

私どもは、KAWAIのように明確な企業哲学と健全な野心に基づき企業価値向上を図る経営者を株主として全力で応援します(そうでない経営者には姿勢の転換を求めます)。当社のユニークなデジタル戦略に基づく転換はまだ始まったばかりではありますが、着実に成果は積みあがっている模様です。企業全体にその成功体験が広がり、来年以降業績自体にもその成果が見えてくることを期待させていただきます。他の投資家の皆さまも是非KAWAIのIRにお問い合わせをいただき、当社の中期経営計画の内容をヒアリングされてみてください。

私どもがKAWAIに投資を開始した当初、当社取締役会宛に送付した公開提言書はこちらになります。私どもの当社に対する見方、及び最大手であるスタインウェイ社との比較などもございます。是非参考にされてみてください。

清水雄也


尚、本投稿は特定の有価証券の申込の勧誘若しくは売買の推奨または投資、法務、税務、会計などの助言を行うものではありません。