ひびき・パース・アドバイザーズ(以下、「私ども」)は3月31日、投資先の一社である株式会社マンダム(以下、「当社」)の西村社長と取締役会に対して「企業価値向上施策ご提言書」を送付致しました。こちらに書簡内容を一般公開致します。
私どもは、経験則上、過去危機を経験した上で、攻める姿勢を失わないような企業を好んでおります。当社は2度の大きな経営危機を乗り越えここまで発展されてきました。その歩みはまさに、「苦悩の中に次の成功の芽が生まれる」という企業発展の成功パターンを体現しているかのようです。
当社は高い認知度を誇る「ギャツビー」をはじめ、潜在的なブランド価値が期待できる「aono」、東南アジアで圧倒的な人気を誇る「PIXY」、「SILKYGIRL」など、複数の強力なブランドを有しており、競合他社が近年注力をしているアジア市場において、既に高いプレゼンスを誇っております(インドネシアのジャカルタ市場におけるギャツビーの認知度はほぼ100%!!)。しかしながら、ブランドストーリーやアジア市場での差別化戦略のアピールが不足しているほか、キャッシュリッチでありながら株主還元が不十分であることから、ROE水準が低いなど、財務・資本政策に改善の余地があり、株価が割安な状況となっております。
このような状況を踏まえ、本書簡において、一少数株主の意見として以下の「4つのご提言」をさせていただきました。
(1) ブランド別開示を行い、各ブランドストーリーを資本市場に浸透させるよう積極的に訴求
(2) 他社のアジア展開が加速する中、先行者としての差別化戦略を投資家に開示
(3) 株式報酬インセンティブ付与の範囲の拡充及び増額
(4) その上で2桁水準のROE目標を明示し、目標に沿った資本配分に強くコミット
当社の経営陣の皆様のみならず、広く株主の皆様にも、このような意見があることをご参考にしていただき、発行体と株主との間の健全で闊達なエンゲージメントにお役立ていただければ幸いです。
尚、本書簡は特定の有価証券の申込の勧誘若しくは売買の推奨または投資、法務、税務、会計などの助言を行うものではありません。