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2025年8月29日 ー 株式会社IGポート定時株主総会に参加しました

約4分

2025年8月28日、主要投資先である株式会社IGポート(「当社」)の定時株主総会にひびき・パース・アドバイザーズ(「私ども」)が参加致しました。闊達に質問が出され80~90分ほどの長い総会となったほか、最後には当社子会社である株式会社プロダクション・アイジー(「Production I.G」)の取締役となった庵野秀明氏、田中智則氏も登場され株主の皆様に挨拶をされる等、当社ファンのみならず全てのアニメファンにとって夢のような時間となりました。

質疑の冒頭においては、石川社長ご自身の口から庵野氏・田中氏のProduction I.G取締役就任の件を熱い思いとともに語っていただきました。その中では社長ご自身のライフステージに関する言及もあり、22歳までの22年間を「忍耐」、44歳までの22年間を「挑戦」、66歳までの22年間を「守り」、そしてこれからの22年間を「人生の最終コーナー」という風に表現されており、今後への覚悟がひしひしと伝わってくるものでした。

その後の個別質疑に関しては質問数が非常に多かったため全てに言及はしませんが、議長である石川社長は途中で打ち切ることなく全ての質問者の方を指されておりました。株主を「同じ志と夢を共有する仲間」と捉えるその姿勢に、私どもが理想とする、資本主義と株式会社システムの、本来あるべき姿の原型を垣間見たすがすがしい気持ちになりました。

私どもからは2点質問を行いました。一点目は、当社主要子会社である株式会社ウィットスタジオ(「WIT STUDIO」)が25/5期に赤字となった要因と今後の見通しについてです。この点についてはWIT STUDIOの和田社長からご回答をいただき、My Melody & Kuromiに代表されるような新しい制作領域への挑戦に係る先行投資が要因であって、26/5期は黒字化を見込んでいるという心強い内容でした。

また、二点目として先日公表された株式会社サンリオ(「サンリオ」)との資本業務提携について、その他の会社からも色々な形での提携等の打診は多くあると想像される中で、あえてサンリオとの提携を選んだ理由についてもお伺いしました。こちらは石川社長と和田社長よりご回答いただきましたが、和田社長は、それこそ過去2年程サンリオのクリエイターチームと仕事をする中で、彼らのキャラクターデザインから入るクリエイティブの発想から多くの学びがあり、WIT STUDIOのチームに大きな刺激となったと実例を交えてご説明いただきました。そして、石川社長からは、「今後の結果、作品等で期待していただければ」という趣旨のご発言もあり、一点目と同様に大変心強いご回答であると感じました。

余談ですが、当社IRサイトでも丁寧に解説されている通り、当社はビジネスモデル及び会計処理の特徴(投資先行モデル、売上計上の期ズレ等)から見かけ上の業績がひょんなことから大幅に上下することがあります。しかしそれは極めてテクニカルな要因によるものであり、当社の短期的な業績推移に投資家として一喜一憂することは僭越ながら本質ではないと考えております。以下の図が最も分かりやすい業績成長イメージとなっていますのでご参照ください。私どもとしては、今後も長期的な目線で当社を見ていきたいと考えております。

図1:当社の業績成長イメージ

(出所:当社IRサイト)

いずれにせよ、本年の総会は当社のさらなる飛躍の新しいステージに向けた大決起集会とも取れる、熱いものでした。このように未来に向けた積極的な取り組みを行っている企業を、私どもは株主としてこれからも全力で応援していきます!

(関連投稿)
2025年6月17日 ー IGポートのサンリオとの資本業務提携について


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